アーレントとは労働と仕事を別の活動態であると看做し、労働とは、人間が生命の維持の必要から行われるものであり、仕事とは、人間がみずから世界を作るために行われるものである。
労働と仕事が生み出すものも別のものとなる。労働が生み出すものは消費財だ。
仕事が生み出すものは工作物であり、その多くは使用対象物である。
消費財には耐久性がなく、使用対象物には耐久性がある。
お茶とマグカップを例にしてみよう。
お茶を飲むと消費財であるお茶は滅する。しかしマグカップにお茶を入れて飲んでもマグカップはなくならない。
使用対象物は破損などの障害がなければ耐久性を失うことはない。
労働によっては一時的な消費財を生み出すのに対し、仕事によっては恒久な工作物ないし使用対象物が生み出されます。