ハイデガーは顧慮的な嘘についても考えを巡らせていた。この嘘は相手に対して然るべき嘘を、すなわち必要性のある嘘をつくということではないか。
配慮的な嘘は、相手に効果的な嘘ではないだろうか。相手の機嫌をうかがって配慮したさいに、配慮的な嘘をつくことが考えられる。
顧慮的な嘘としては、「彼を気にしない方がいい」と言って恋愛をしないように持っていく、そして第三者のお偉いさんが「恋愛しない二人でよかった」と安心することが考えられる。
お偉いさんの機嫌を取るために「恋愛をさせない」という目的を遂げることが重要である。もし二人が恋愛してしまったらお偉いさんはショックを受けるはずである。
配慮的な嘘としては、「背筋がいいですね、イケてますね」と嘘をつくことが考えられ、嘘性の褒める展開が配慮しているとされる。
しかし、本当にイケメンの彼に配慮的な嘘をつこうとするさいには、「イケてますね」という発言は嘘ではない。無理して配慮的な嘘をつくことも憚られるであろう。