相手のためにモノを自ら贈与することで、相手は喜びとともに負い目を感じる、これが贈与の基本である。負い目を感じる受贈者は返礼義務を感じる。受贈者の中には等価交換を目指す者も存在する。この等価交換というのは第三者から見ると虚しい出来事のように映る。しかし相手が自身では手に入りにくいモノをこちらが等価交換ではあれ贈与することは、相手としては歓迎である場合がある。相手が自身の力では手に入りにくいモノというのは、他者の力で手に入れたらどうだろうか、という視点があるのだ。
・贈与物の選び方
相手が受け取って喜ぶモノを贈与しようとすることが、思いやりである。
・ノブレスオブリージュ
身分の高い者はそれに応じては果たさねばならぬ社会的責任と義務があるという、欧米社会における基本的な道徳観。
・女の交換
性的な対象として女を求めることが少なくとも原始時代には浸透していたことを受け、贈与交換とは別の性的目的のための女の交換がなされていたことを指摘する。これを受けた国家は近親相姦の禁止を掲げノモスを徹底的な側面に至るまで制度化しようとするであろう。ピュシスのグローバルとして、女の交換は禁止しなければならない。女の交換は、構造的に異常をきたしている。
A─女A
B─女A+女B
C─女B+女c+女D
このように女Aが他の男性のもとへと移行しているケースがあり、この交換をタブーとされる社会が形成されていくことになる。