倫理とは皆さん聞いたことがあると思います。倫理とは道徳という意味があります。
倫理において、「なぜ悪いことをしてはいけないのか」という諸命題があります。
なぜ悪いことをしてはいけないのか?と非行少年は考えるでしょうか、おそらく考えないでしょうね。
悪いことをしてはいけないのは私たちの生活が脅かされるから、でいかがでしょうか。
「なぜ人を殺してはいけないのか」という命題においては、「人を殺してはいけない場合がたしかにあるから」でいかがでしょうか。
このように倫理観はたしかに私たちを庇うかのようであります。
倫理学として、倫理は私たちの生活を庇ってくれる大事なカテゴリーだとも言えそうです。
生命を守っていいとき、その状況でとるべき行動は違ってくるのだと思います。
例えば、海でひとりで溺れているとき、そこに泳いで向かっても自分も溺れてしまう可能性があります。必死になって救助者にしがみつくからです。
これでは危険ですね。浮き輪を投げるという手段もありそうです。
でも浮き輪を評価しすぎると危険だという説もあります。生命を守りたいとき、私たちはどう行動するべきか、考えてみましょう。
カント哲学における、誰かが知り合いを追いかけているとき、彼をどう守ればよいか、という感じの話は、嘘を吐いてしまうケースがある、と言われているかもしれません。
彼が逃げている間「ここに彼はいません」と嘘を吐くのが私たち人間なのだと。
ですが「ここに彼はいません」と犯人に言うと、見つかったときがショックがでかいはずです。嘘を吐かなきゃよかった、と心底思うなら、嘘を吐かなければよかったのかもしれません。
「なぜ嘘をついてはいけないのか」という命題もあります。
嘘を吐いて後悔するくらいなら、嘘を吐かなければよかったのかもしれません。
嘘ではなく、冗談を交える手もあります。「彼のこと気にしなくていいですかね」とサラっと上手いことを言えばいいのかもしれませんね。