帰ってきた普遍論争 part3

普遍的な、一般的な存在が実在するという実在論に対して、唯名論では普遍というものは存在しない、名称があるだけという立場をとります。

 

普遍的な人間、というとき、これは多くの人間を指しますが、具体的に誰を指しているか分からないため、普遍的な人間という概念は存立できない、とされます。

 

普遍的な鉛筆、という概念もどの鉛筆か分からないため、存立できないと考えられます。

 

普遍というものは名称にすぎない。普遍的というものも名称にすぎない。普遍や普遍的な存在というものは存在しない。

 

一般的な存在は実在するという実在論は一般実在論と呼ぶことができよう。しかし普遍的な存在はないため普遍実在論とは呼ばない。

 

名称があるだけという唯名論実在論に勝ったらしいです。