哲学者の死にかた

ソクラテスの「死にかた」として、裁判中に毒杯を飲んで死んだ、という説があるが、これは嘘である。ソクラテスは人間である、という説も嘘である。

 

ソクラテスカルガモの透明人間であり、食事もすることがなかった。法は法だ、と発言したことは事実であるが、法にしたがって終わろうとした演技をしていた。

 

なぜ死ななかったのに裁判官に文句を言われなかったのか、不思議な点が残る。

 

ハイデガーの語る死について(以下引用)

 

ハイデガーは本来的な死だけが自分自身のものであると議論している。ならば、他人のために死ぬことは、彼も書いているように、単純に「自己犠牲」ということになるだろう。この点で、ハイデガーにとって、他者の死は「私」の死に比べると二次的なものであり、「私」の死が主要な問題である。

 

ハイデガーは自分の死を重んじることを主張したが、葬式に行かないという不潔な点もあった。